2012年6月2日土曜日

世界にひとつだけの花@ヒヨコ編。



我が家のヒヨコちゃん達は、畑でスクスク元気に育っている。
大きい子はもぅラグビーボールくらいの大きさで、いつも私がワラビをとりに
畑へ向かう時にはみんな一斉に小屋の端に駆け寄ってきて挨拶してくれる。
なついてくれて嬉しくて、そんなピヨ達がかわいくて、私も「おはよう!もぅすぐパパがご飯持ってくるよー!」
と声をかけるのが習慣になっている。

そんな中、やはり個体差があって、元気なみんなに圧倒されるようにたたずんでいる子がいる。
ずんぐり太って大きくなってきた子の中で、「あらら・・」と思うほど小さかったりやせ細っている子がいる。
それでも小さくてもそれなりにみんなと元気に過ごせている子もいるのだけれど、
どうやらこの子(上の写真の子)は違う様子で、心配してダンナさんが家に連れてきたのが一週間ほど前だった。

段ボール小屋に湯たんぽをセットし、日中日の当たる縁側で様子を見る事にしたのだけれど
ご飯を食べてる間にもウトウト寝てしまったり、突然「ハ?!!」という感じで起き上がっては
首を伸ばしたり引っ込めたり挙動不審な動きをしては、また居眠りする・・・という、なんとも奇妙な動きをしていた。
便の様子やそんな行動を見てネットで調べたりしながら、「もしかしたら病気かもしれないね」
なんて言いつつ、そのうち力尽きてしまうのではないかと覚悟しつつ様子を見守っていた。

ら。

なんだかとっても、とっても元気になった。
しかも。
とってもとっても歌が上手になってしまうオマケ付き(笑)。
他のヒヨコ達が「ピヨピヨ」と鳴くのに対し、この子は「ピィ~ヨピィ~ヨ・ピピピピピピピ」
とか、とにかく音階の上下や表現力がハンパない。
しかも、心地良いレベルの音量で歌うので、うるさいなんて事もまったくない。

どうしてこうなったのか。
それは、我が家の庭にはよくたくさんの鳥たちが来るので、縁側にいるとそんな鳥たちの
色々な鳴き声を聞く事になる。
朝は特にその鳴き声も様々で、本当にどれも気持ち良く歌を歌っているように聞こえるのだ。
早起きした朝にも、そんな声を聞くのが私も楽しみで、大げさでもなんでもなく
鳥たちのリサイタル、コンサート会場にでも来たような気持ちになって
その歌声を楽しむ日もある程だ。

なので(笑)。
きっとこの弱ってたヒヨコさん。
何かしら体調不良か生育不調か、発達障害があるには変わらないようなのだけど、
歌が得意なヒヨコさんに成長した。
他の子よりは今でもやっぱりずいぶん小さいのだけれど、
一時期よりもごはんもよく食べるようになってきたし、
毛並みや体格も、ツヤがでてきて丸々としてきたように思う。
みんなと足並み揃えた成長の仕方は苦手だけど、歌はとびっきり得意な子へと、自ら成長したヒヨコさん。

特殊な才能を手にいれたこの子の姿は、昔団体行動が苦手で勉強が苦手。
それでも音楽や美術、体育が好きだった私の姿となんだかかぶってて笑える。

どんな育ち方でもかまわないから、これからも元気でいてね。
ごはんいっぱい食べて、これからもその心地良い歌声を聞かせてほしい。
そんな事を願う、ほのぼのとした土曜日の朝だったのでした。

おしまい。

2 件のコメント:

王子製紙 さんのコメント...

ついでに笑いのセンスも

ゆき坊 さんのコメント...

王子製紙さんへ

王子製紙って!

ヒヨコちゃん、笑いのセンスはやっぱ天然かなぁぁww